2024年3月20日
MooV Shoes 東京渋谷店でご注文いただいたプレーンパンプスを制作中です。
今回は、底付け制作工程についてご紹介します。
底付けとは、靴のアッパー(甲部分)とソール(底部分)を接着する工程です。
この工程では、お客様の足の悩みに合わせて、
靴の履き心地や安定性を高めるために、さまざまな工夫をしています。
お客様は、指が長いということで、靴の先端部分に
余裕があるようにアッパーを調整しました。
また、強剛母趾という症状をお持ちでしたので、
親指の関節部分に圧がかからないように、アッパーのカットや素材を工夫しました。
強剛母趾とは、親指の関節の働きが悪くなることをいいます。
多くは、重度の変形性関節症により、
足指の関節上部に骨棘と呼ばれる骨の突起ができることでおきる症状です。
底付け制作工程では、アッパーとソールを接着する前に、
ソールに穴を開けてヒールを取り付けます。
ヒールは、お客様の好みやシーンに合わせて高さや形を選ぶことができます。
今回は、仕事用に使うことを考えて、高さ3cmのスタックヒールを選びました。
スタックヒールは、木材や合成樹脂などで
作られた重ねた層からなるヒールで、安定感があります。
また、スタックヒールは革巻きのヒールより強度があるので傷もつきにくいという利点もあります。
次に、アッパーとソールを接着します。
この時には、接着剤を均一に塗り、気泡が入らないように注意します。
接着剤が乾くまでしっかりと圧力をかけて固定します。
最後に、余分な接着剤やソールをカットして仕上げます。
掲載した写真は、底付け制作中の風景です。
こちらでは、木製の旋盤でソールを整えています。
旋盤でソールを回転させながら、紙やすりで表面を滑らかにします。
以上が、プレーンパンプスの底付け制作工程のご紹介です。
お客様の足の悩みやシーンに合わせて、丁寧に仕上げています。
引き続き、MooV Shoes 東京渋谷店をよろしくお願いいたします。
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